私は編み物が好きです。
鍵編み・棒編み・レース編みいろいろやったけれど、特に棒編みが好きです。
編み物は几帳面で器用な人がやるような印象だけど、私は大雑把で飽きっぽい。
それでも編み物が大好き。
ということは几帳面でなくても、器用でなくても 編み物はできる!ということだと思います。
たぶん ちょっとくらい失敗しても何とかなってしまう、
大きく失敗してもほどけばやり直しがきく、
そして単純作業の繰り返しのように見えても、実は模様編みをしたり、目を増減したりして変化が常にあるから飽きない のだと思います。
私がかぎ針を持ったのは小学校の高学年。
手芸クラブに入ったのがきっかけでした。
私の母はかぎ針でこたつカバーをつくったり、毎年4~5枚のセーターを編むなどの強者だったので、編み物をやろうと思ったのは自然の流れだったと思います。
初作品はマフラーでした。
同じ目数編んでいくだけの、それこそ単純作業でしたが、どこでどう増減してしまったのか右へ左へ凸凹しているマフラーが出来上がりました。
おそらくマフラーの後半は目数も揃えられていたような記憶があります。
そしてちょこちょこ作品にならないものを編んだりしていて 中学生の時。
一念発起してセーターに挑戦してみました。
メリアス編みだけ、でも段染めの毛糸で変化があるように そんなセーターを選びました。
先生は母になるはずでした。
ところが母は、人にものを教えると天狗になってしまうタイプでして、教えることがとてつもなく下手な人でして、案の定 質問するたびに不快になり 編み物の本の後ろの解説を観ながらなんとかかんとか作品を仕上げました。
あの時代のもYouTubeがあれば、わからない部分は細かく手元まで見れて助かったのでしょうが。
で、試行錯誤したのですが、どうしたものか 袖が肘までの長さしかないものが2枚完成しました。
前身頃も後身頃も完成していたので、袖2枚をほどいてやり直す気力もなく途方に暮れていたら、母が「じゃあ手首のゴム編み部分をのばしてしまえばいい」とアドバイスをくれました。
メリアス編みが肘まで、その先は永遠のゴム編みの両袖を取り付けたセーターは、まるでとび職さんのニッカポッカのような袖のセーターでした。
パフスリーブ?そんなかわいらしいものではありません。ニッカポッカです。
かくしてそのセーターは箪笥の肥やしとなり、しばらく私の編み物熱は消えていたのでした。
そして社会人になってニット帽に手を付けてから、再び私の編み物熱が燃え上がりました。
あれこれ作っては、横から母がのぞいて「私のほうがもっと上手だよ」と自慢をしてきては意気消沈していましたが、現在は軽くスルーして編み進めることもできるくらい 心が上達してきました。技術はそうはいっても母には到底追いつきませんが。
(母のメリアス編みは恐ろしく揃っていて、どこを綴じたのかわからないくらい見事な綴じ剥ぎです)
さて数年前 大掛かりな断捨離をしました。
編み物の本も大好きな本だけ手元に残してあとは処分しました。
ずっと手元に置きたいものなのか、非常に厳選なる審査をしました。
残った本の大半を占めるは「三國万里子さん」の本です。
三國万里子さんのデザインは本当に本当に素晴らしい!
私は編み物の神様だと思っています。
編み物の本は「これは実際着れないだろう?」と思われるデザインもあるけれど、三國万里子さんのものは実際に身に着けてみたいデザインのものばかり。
でもどこにも売っていない だから作らなければ手に入らない。
そんな本なのです。
三國万里子さん作品についても少しづつのせていきたいです。
では今日はこのへんで。